前回、「かもしれない運転ⅱ」の続き…
プールで泳いだり、全身ずぶ濡れになりながら水遊びをするという行為は、大人になってもレアですよね。子供であれば我を失って興奮しちゃうのは無理もないことです。
そういう子供たちは、大きな声で注意をされるという経験も少ないので、しっかり顔みて声をかければ、こわかったり、恥ずかしかったりで、素直に反省してくれます。ところが、小学校高学年ともなってくると全然動じなくなってきます。
■小学校高学年~中学生
このぐらいの年齢になると、保護者同伴である場合の方がむしろ少ない傾向があります。
「小学校」という社会の枠でもさまざまなことを経験し、自信もついてきます。自信がついてくると「多少危ないことでもヘッチャラだよ」…ってなってきますし、大きな声で注意しても、とりあえず反省のフリさえすれば、その場はクリアーできるだろうと考える子が多いです。もっとも、常習犯は、イコール常連の子なので、実はかなり特定されてきます。では、こういう子を注意するときはどうするのが有効なのでしょうか?
まず自分のやっていることが悪いことなのかどうか理解していない場合が多いです。なので、しっかり理由を説明してあげると意外と納得してくれる傾向がありました。
自分さえケガしなかったら大丈夫だろう…と考えているのが彼らの主張なのです。
- 「確かに君らはもう大きいし、ケガするようなヘマはしないかもしれないけど、ちっちゃい子が真似してケガしちゃうんだよね~」と周りに与える影響を考えて!と促す。
- 「もしそれで他のちっちゃい子をケガさせちゃうと最悪の場合、警察沙汰だよ~?」とえらく極端な例でおどかす。
- 「君、何年生?どこから来たの?どこの学校?…あのね、もう君の顔はしっかり覚えたから、今度やったらお家や学校に連絡するからね~」とその場さえごまかせば大丈夫と思っている子に釘をさす。
何にしても彼らのテンションを下げさせる手が有効でした。
一番よく効いたのは③でした。理由は一番リアルなビジョンが浮かんだはずです。
マニュアルでは「怒叱ったり、とにかく「威圧」して怖がらせてください。」…とあったのですが、①のように理由を説明すれば理解してくれる子は少なからずいたわけなんですよね。彼らの将来を考えれば「自分の行動について客観的に考える機会」を与えた方がひょっとしたら、今後に活かしてもらえるかもしれません。しかし結局のところ「その場さえよければ…」って考えていたのはむしろマニュアルの方だったのかも?
…まぁもっとも、私の場合は「怒叱る」という演技をすることは、ものすごくエネルギーを使うので、マニュアル通りやっていたら身が持ちません…あの炎天下でそれをやっていたら熱射病確定なわけです…割にあいません!…なので低燃費にやりたかったというのが本音だったりします。(笑)
しかし、最も苦労したのは大人の皆さんでした~という話は次回にしたいと思います。